[2005.03.08]
  NOT die in obscurity


 ▼NY公立図書館、無償のオンライン画像閲覧サービスを開始(nikkeibp.jp)
  http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/ex03/363192


 ネット上にない情報は,忘れられて,朽ち果てるだけだ。テレビもラジオも本も音楽も絵画も,なにも残らない。残るための唯一の方法は。

quote:ニューヨーク公立図書館は,所蔵する絵画や写真の資料をオンラインで無料閲覧できるデジタル・ギャラリーを発表した。このサービスで閲覧できる資料の多くは同図書館のみが所有するものだと云う。「遠隔地にいる学者,研究者,芸術家が当サービスに手軽にアクセスすることで,知性豊かな発見や功績が生まれる」と同図書館館長は述べる。資料は,今後数ヶ月で50万点になる予定。

 実際にそのギャラリーでいろいろと観ていると,時間を忘れるほど楽しい。「japan」で検索すると,古い日本関連の写真や画像が表れる。そのなかにたくさんあるのが,Photographs of Japanと云うソースの写真たち。西暦1900年前後の日本の写真をあれこれ撮り,人工的に色をつけたもの。いまから100年前の風景となる。同じようにさまざまな国名で検索すれば,その国の過去の写真や画像を掘り出せるだろう。

 何気ない英単語で検索するだけでも楽しいが,学校の先生とかなら歴史上の出来事の資料を探すこともできるだろう。古い衣装,服装に興味を持っている人は,思い掛けない資料に出会えるかもしれない。ふいに表れた1枚のリトグラフに目が留まることもあるだろう。すべての情報の集積地としてネットワークがあってこそ,人は生き続けられる。図書館に埋もれている本も,そのままでは誰にも開かれることなくボロボロになるだけだが,デジタル・ギャラリーによってネットワークにあることで,いろんな人にみられ,なにか,につながっていく。それを知り,わたしたちが今なにをするべきか,誰でもわかることだろう。

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